金価格が反発した理由|9/29ゴールド相場の分析と今夜の注目点
2026年9月29日、金価格(ゴールド・XAUUSD)は反発しました。昨夜のNY時間に4110.41まで下げて8月5日以来の安値をつけたあと、4110〜4113で三度下げ止まり、今日は4161.38まで戻しています。原油価格の反落と、売られすぎからの買い戻しが主な理由です。この記事では、昨夜の下げと今日の反発の流れ、背景のニュース、テクニカル分析、今夜の注目点をまとめます。
9月29日のゴールドの値動き(XAUUSD)
昨夜のNY時間にもう一段下げ、今日は東京時間の安値から反発しました。今日の始値は4116.22、高値は4161.38、安値は4112.98で、日本時間21時半時点では4156前後です。
| 時間(日本時間) | 値動き | ポイント |
|---|---|---|
| 9/28 21時台 | 4142 → 4170.83 | 戻したが前の高値より低い(戻り高値の切り下げ) |
| 9/28 22:30 | 4136まで一瞬割り込む | すぐに4160まで戻す |
| 9/28 23時台 | 4160 → 4110.41 | NY時間に約50ドルの下落。8月5日以来の安値 |
| 9/29 01:25 | 4148.20まで反発 | その後はじわじわ下げる |
| 9/29 05:45 | 4111.25 | 二度目の安値 |
| 9/29 10:00 | 4112.98 → 4137 | 三度目の安値から東京時間に反発 |
| 9/29 11〜18時 | 4121〜4149 | 安値を切り上げながらもみ合い |
| 9/29 19〜21時 | 4161.38まで | NY時間前に高値を更新 |
※時刻はMT5のサーバー時間(UTC+3)に6時間を足した日本時間です。
金価格が反発した理由:原油の反落と売られすぎ
昨日の金は大きく売られました。現物の終値は4136.81ドルで、前日比は約−3.5〜4%です。今日の反発は、下落の原因が少しゆるんだことと、売られすぎの反動によるものと見られています。
- 原油の反落:昨日は101ドル台だったブレント原油が、今日は97.51ドルまで下落。原油高から来るインフレ懸念が少しゆるみました。
- 米金利は高止まり:米10年債利回りは昨日の5.27%(2007年以来の高水準)から、今日は5.24%前後に小さく低下。
- ドルは強いまま:ドル指数は101.40前後で、2か月ぶりの高値圏です。
- 追加利上げ観測は続く:CMEフェドウォッチでは、10月の追加利上げ確率は約72%。FRBは9月に3年ぶりの利上げを実施済みです。
- イラン情勢:イラン外相は、カタールを介した米国との間接的な協議があったと説明。ただし主要な論点では両者の主張にまだ大きな隔たりがあります。
金利とドルが高いままなので、今日の反発は「下げすぎの修正」の域を出ていません。FXStreetは、上値は米金利と利上げ観測に抑えられていると分析しています。
ゴールドのテクニカル分析:三度の安値と分かれ目の水準
結論:短期の1時間足は反発の形に変わりましたが、大きな流れはまだ下降トレンドです。分かれ目は4170〜4178です。
- 三度の安値:4110.41、4111.25、4112.98と、ほぼ同じ水準で三度下げ止まりました。売りの勢いが落ちてきたサインです。
- 1時間足の切り上げ:今日の安値は4112.98 → 4121.73 → 4135.70 → 4148.12と切り上がり、高値も4161.38まで更新。価格は1時間足EMA20(4146)の上に戻りました。
- 大きな流れは下向きのまま:価格は1時間足EMA50(4178)とEMA200(4267)の下。週足の高値切り下げも続いています。
9/28の高値4278.52から安値4110.41までの下げに引いたフィボの戻り目安です。
| 戻り | 価格 | 重なる材料 |
|---|---|---|
| 23.6% | 4150.1 | 今日すでに上抜け |
| 38.2% | 4174.6 | 昨夜の戻り高値4170.83、1H EMA50(4178) |
| 50% | 4194.5 | 9/28昼のもみ合い(4191〜4203) |
| 61.8% | 4214.3 | — |
- 4170〜4178で上値を抑えられて下落すれば、戻り売りの候補です。
- 4170.83を1時間足の実体で上抜ければ、短期の下降トレンドが崩れ、買い目線に切り替える材料になります。
- 下側は4110前後(三度の安値)と、4100・4000の水準が意識されます。
検証:昨夜の下抜けはテクニカルで取れたか
昨夜の下げに、検証中の「下抜け確定エントリー」を当てはめました。結果は、下げる方向は読めたが、利益にはできない下げでした。ただし、入れていたフィルターが余計な損を防いでいます。
検証したルールは2つです。
- エントリーA:1時間足が押し安値を実体で割って確定したら売る。ただし、終値が割った水準から1時間足ATR以上離れていたら見送る。
- エントリーB:Aのあと、5分足で戻り高値の切り下げを確認してから売る。
| 場面 | ルールの判定 | 結果 |
|---|---|---|
| 22:30 5分足が4140.51を終値で割る | 1時間足は下ヒゲだけ(終値4157)なので入らない | ダマシを回避 |
| 23時台 1時間足が4117.93で確定(A) | 水準から22.6ドル離れ、ATR(19.7)超えなので見送り | 入っていれば約−32ドルの損切り |
| 深夜〜明け方の5分足(B) | 最初の戻りが高値を超え、形が崩れる | 5:45に遅れて形ができるも、約−13ドルの損切り |
取りにくかった理由は2つです。
- 前日に平均の約1.45倍の値幅が出たあと、2日目の二段目の下げだったこと。1時間足が確定した時点で、下げの大部分は終わっていました。
- 4110〜4113で三度止められ、そこから反発が始まったこと。
検証ブックには、「前日の値幅が平均の1.4倍を超えた翌日のブレイクは、見送るか利確を近くする」というフィルター候補を記録しておきます。
今夜と今週の注目イベント
今夜は米国の指標が2つあり、週後半にはPCE・ISM・雇用統計が続きます。強い数字が出れば利上げ観測が強まり、金の反発は止められやすくなります。
| 日付 | 主なイベント |
|---|---|
| 9/29(火)夜 | 消費者信頼感指数(9月)、JOLTS求人件数(8月)、ウィリアムズNY連銀総裁やウォラー理事らが講演 |
| 9/30(水) | PCE価格指数、ADP雇用統計、4〜6月期GDP改定値 |
| 10/1(木) | ISM製造業指数 |
| 10/2(金) | 米雇用統計 |
まとめ:9月29日の金価格
- 昨夜のNY時間に4110.41まで下げ、8月5日以来の安値を更新
- 4110〜4113で三度下げ止まり、今日は4161.38まで反発
- 反発の理由は、原油の反落と売られすぎの修正。米金利とドルは高いまま
- 分かれ目は4170〜4178。抑えられれば戻り売り、実体で上抜ければ短期の下降トレンドが崩れる
- 昨夜の下抜けは、下抜け確定エントリーでは利益にできなかったが、フィルターが損失を防いだ
※本記事は個人の相場観と検証の記録であり、投資勧誘を目的とするものではありません。