金価格がPCEで急騰→全戻し|9/30ゴールド相場の分析と今後の見通し
2026年9月30日、金価格(ゴールド・XAUUSD)は米PCE価格指数の下振れで4219.45まで急騰しました。しかしその上げは1時間ほどで消え、発表前より下の4177まで売られています。高値は9/28の下げに対するフィボ61.8%戻しの少し上でした。この記事では、今日の値動き、指標の結果、昨日の分かれ目の答え合わせ、今後の見通しをまとめます。
9月30日のゴールドの値動き(XAUUSD)
今日の始値は4183.69、高値は4219.45(21:35)、安値は4165.40(14:15)です。日本時間22時45分時点では4183前後で、始値とほぼ同じ位置に戻っています。
| 時間(日本時間) | 値動き | ポイント |
|---|---|---|
| 9/29 23:00〜23:20 | 4157 → 4175.22 | 弱い米指標を受けて上昇 |
| 9/29 23:20〜9/30 02:50 | 4175 → 4142.40 | 分かれ目で止められて下落 |
| 9/30 03〜05時台 | 4142 → 4184.97 | 1時間足が4170.83を実体で上抜け |
| 07:00〜14:15 | 4165〜4188 | もみ合い。押し安値は4165.40 |
| 15:00〜17:00 | 4176 → 4202.42 | ロンドン時間に高値更新 |
| 21:30〜21:35 | 4192 → 4219.45 | PCE発表で5分足1本で約27ドル急騰 |
| 22:10〜22:45 | 4208 → 4177.47 | 急騰分をすべて打ち消す |
※時刻はMT5のサーバー時間(UTC+3)に6時間を足した日本時間です。
米指標の結果:PCE下振れで金価格が急騰した理由
今夜は米国の指標が続けて発表されました。金を動かしたのは21:30のPCEです。
| 時刻 | 指標 | 結果 | 予想 |
|---|---|---|---|
| 21:15 | ADP雇用統計(9月) | +9.0万人 | +7.2万人 |
| 21:30 | コアPCE(8月・前月比) | +0.2% | +0.3% |
| 21:30 | コアPCE(前年比) | +3.0% | +3.3% |
| 21:30 | 4〜6月期GDP確定値(年率) | +2.2% | +1.5% |
- ADPは強い数字でした。金は4182.62まで軽く下げただけです。
- PCEは予想を下回り、インフレが落ち着いてきたと受け取られました。追加利上げ観測が弱まる方向なので、金は5分で約27ドル上昇。
- その後は急騰分をすべて失いました。 理由としては2つ考えられます。
- PCEが下がって見えたのは、年に一度のデータ改定で前回値が修正された影響が大きいと指摘されています(OANDA)。インフレの勢いそのものが弱まったわけではない、という見方です。
- GDPは予想を大きく上回り、米景気の強さを示しました。
つまり「利上げ観測が弱まる」という最初の反応が、数字を詳しく読まれたあとで元に戻された形です。
答え合わせ:昨日の分かれ目4170〜4178はどうなったか
昨日の記事では「4170〜4178で抑えられれば戻り売り、実体で上抜ければ短期の下降トレンドが崩れる」と書きました。結果は、両方が順番に起きました。
- 昨夜23:20:弱い米指標で上昇したものの、4175.22で止められました。そこから4142.40まで約33ドル下落し、戻り売りのシナリオどおりです。
- 今朝4時台:1時間足が4176.91で確定し、4170.83を実体で上抜けました。ここで短期の下降トレンドが崩れ、以降は4170台が下の支えに変わっています。
同じ水準が、最初は上値を抑える壁、抜けたあとは下の支えになるという、教科書どおりの動きでした。
ゴールドのテクニカル分析:61.8%戻しで止まった急騰
結論:1時間足は短期の上昇に切り替わりましたが、PCEでの急騰が打ち消されたことで、上値の重さも見えています。
- 高値は61.8%戻し:9/28の高値4278.52から安値4110.41までの下げに対して61.8%戻しは4214.3。急騰の高値4219.45は、まさにこの水準で上ヒゲになりました。
- EMAの並び:1時間足EMA20がEMA50を上抜け、今はどちらも4180付近。価格はそのすぐ上にいます。EMA200(4248)はまだ上です。
- 大きな流れ:週足の高値切り下げは続いており、中期ではまだ下降トレンドの中の戻りです。
| 水準 | 価格 | 意味 |
|---|---|---|
| 上値 | 4214〜4219 | 61.8%戻し・今夜の高値 |
| 上値 | 4202 | ロンドン時間の高値 |
| 下値 | 4177 | 今夜の安値、1時間足EMA20・50 |
| 下値 | 4165.40 | 今日の押し安値。実体で割れば上昇の形が崩れる |
検証:押し目買い(パターンA)は使えたか
私の押し目買いルール(パターンA)は、「1時間足が高値を実体で更新 → 直近の安値から新高値までフィボを引く → 61.8%まで押したら5分足で確認して買い」です。今日は条件がそろったのに、エントリーできない結果になりました。
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| 高値更新の確定 | 4176.91(今朝4時台、4170.83を実体で上抜け) |
| フィボの起点 | 安値4142.40 → 新高値4187.76 |
| 61.8%戻し | 4159.7 |
| 50%戻し | 4165.1 |
| 実際の押し安値 | 4165.40(14:15) |
| その後 | 4202.42まで上昇 |
押しはほぼ50%で止まり、61.8%には届かずに上昇しました。9/28・9/29の下げでも戻りは浅く、3日連続で「61.8%まで戻らない」ケースです。
検証ブックでは、次の点を確かめます。
- トレンドがはっきりしているときは、50%戻しでもエントリーを許すべきか
- 50%で入った場合、勝率とリスクリワードがどう変わるか
今後の注目イベント:ISMと米雇用統計
今週はこのあと、2つの大きな指標が続きます。今夜のように発表直後に大きく動いて、すぐに戻ることも多いので、指標の前後は慎重に見ます。
| 日付 | 主なイベント |
|---|---|
| 10/1(木)23:00 | ISM製造業指数、新規失業保険申請件数(21:30) |
| 10/2(金) | 米雇用統計 |
雇用統計は、10月の追加利上げがあるかどうかを決める材料になります。金にとっては今週いちばんの山場です。
まとめ:9月30日の金価格
- 昨日の分かれ目4170〜4178は、最初は壁、上抜けたあとは支えとして機能
- PCEの下振れで4219.45まで急騰したが、1時間ほどで4177まで全戦減
- 急騰の高値は9/28の下げに対する61.8%戻し(4214.3)の少し上
- 押し目買いは50%戻しで止まり、61.8%ルールでは3日連続で入れず
- 下は4177・4165、上は4202・4214〜4219が目安。ISMと雇用統計に注目
※本記事は個人の相場観と検証の記録であり、投資勧誘を目的とするものではありません。